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名月荘 虹
山形・かみのやま温泉の名旅館 名月荘の客室「虹」のリニューアルプロジェクト。
既存の間取りは、中庭に面したデッキ付きの洋室のダイニングと畳敷きの広間。それぞれの趣が切り離された設計であった。
ダイニングには大きめのテーブルが据えられており、配膳導線に問題を抱えていた。
ここで課された課題は、収容人数を減らすことなくダイニングを拡張し、家族ユースの体験を向上させること。
そこで、デッキ側に半間増床し、広間側に半間間仕切り壁を移動させ、ダイニングの配膳動線の改善を試みた。広間とは完全に分断せず、上部を開けてコーブ照明を配置し、側面を常時開放とした。
広間の中庭側にある深い窓台にはファブリック張りのウレタンシートを敷き、畳の着座レベルとは異なる視線を得られるベンチスペースを設えた。
老朽が目立つ浴室は内壁をすべて解体し、テラゾー製の浴槽を新設。女性的な印象の桜色の小石を骨材に選定し、床や壁に同系色のタイルを貼り、調子を整えた。
分断されていた2つの部屋は、彫刻的なボリュームを持つ自立した壁によって一度ほどかれ、再び繋がる
名月荘

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