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ぷらしる

「ぷらしる」は、プラスチックの材質を現場で素早く判別するハンディ型装置。回収拠点や成形工場、教育現場などでの選別・検査の負担を減らし、再資源化の精度向上を目的とする。使い方は先端部を試料に当ててトリガーを押すだけ。判定結果は接続端末のアプリに大きく表示され、履歴の記録・共有にも対応する。センサー情報と判別アルゴリズムの組み合わせにより、主要樹脂の識別に応える。

筐体は片手での連続作業に合わせて形状と重心を設計。握りやすいグリップ、誤操作を抑えるトリガー配置、状態を即座に確認できるインジケーターを備える。有線接続は、工場や屋外での確実な通信と給電を優先した選択である。外装は艶を抑えたブラックで、傷や汚れが目立ちにくい。先端の開口は対象面に当てやすい形状とし、清掃・メンテナンス性にも配慮した。

本プロジェクトでは、製品デザインのプロデュースを軸に、メーカーのインハウスデザイナーと協働して外装の方向性、操作系とUI/UX要件、試作評価のプロセスを構築。現場の要望と製造条件を往復し、専門知識の有無にかかわらず扱える判別ツールとしてまとめ上げた。

株式会社 山本製作所

deta

2020年

山形県

credit

 

写真 : 根岸功

 

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